何もかもが嫌になる

些細なことにイラつく自分

自分の中にある

器のようなものからあふれ出る嫌悪感は

留まることを知らない



ああああああ 

イラつく


体中を少し伸びた爪で引っ掻く

皮がズル剥け

血が滲み 流れ出す

痛みを感じても

躊躇することなくひたすら掻き毟る



ああああああ



掻けば掻くほどイラついてくる

それでも止まらない手



周りにあるものをたたきつける

部屋の中は滅茶苦茶になる



さらにイラつく



カッターナイフで左腕を切る

激しい痛み

流れる血

少し収まるイラつき

同時にあふれる自己嫌悪

さらに増える左腕の傷


とうに20は越えているだろう傷の上に

さらに傷をつける


いつの間にか涙

無意識に流れるそれは

止めることができない


ただひたすら泣く


真っ赤になった

左腕を抱いて











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